コラム

第3回 言い訳をしない


失敗に対して主観的に考えない

 仕事や人生において上手く行くことなどそうそうありません。むしろ失敗することの方が多いのが人生というものです。しかし、もし可能ならば、失敗は避けて通りたいと思いますよね?失敗をすると落ち込んで自分を責めてしまいがちですが、失敗しない人は「ドクターXの大門美智子」くらいでたいていの人が、人生や仕事において失敗を経験するのです。必ずすると分かっているにもかかわらず、人は失敗をすると不思議と落ち込むので厄介です。失敗して落ち込む人は、「失敗した事実」に対して主観的に考える性格の持ち主です。成功したことに対して主観的に向き合うのは良いことですが、ネガティブな感情に対して、主観的に入れ込み過ぎると、心に大きなダメージを受けることになります。


「不成功や失敗」を繰り返しやすい人とは?

確かに、失敗は受け入れて反省しなくてはなりませんが、受け入れる場合はあえて気持ちよりも第三者的な客観的視点を持ち「事実」や「対策」といった側面を優先して、失敗した原因を分析するという考え方をしたほうが、落ち込むこともなくなりますし打開策も見つかりやすくなります。まずは冷静になり、失敗した原因を分析することが大切です。失敗したときの考え方は前述の通りですが、それでも失敗はしたくないですよね?もし失敗を重ねたくないのであれば、失敗を繰り返す原点が何かを知っておかなくてはなりません。実は「不成功や失敗」を繰り返しやすい人の傾向が分かっています。それは、言い訳をする習慣が多い人、他人のせいにする習慣を持つ人、こういった方々が共通して失敗を繰り返すというデータがあります。これは、言い訳をせずに前進する人こそが成功に近づいていく、ということを逆説的に教えてくれています。ところが多くの人は、失敗をすると言い訳をしてしまいます。その言い訳の中身が・・・大半以上が原因を深く考えず、他人のせいにする、機械や環境のせいにするのです。


自分に原因があると考える人は他人のせいにしたり言い訳をしない

ではなぜ、人はそうした思考に偏っていくのかというと、それが最も楽で、自分の評価を下げない方法だからです。しかし、この考え方をする人は何度やっても同じ失敗を繰り返します。もし、自分の行うことがどうしても上手くいかない場合は、「言い訳や他人、環境や機械のせいにしているからかも?」と考えてみましょう。全ての出来事は自分に原因があるのでは?という謙虚な考え方で取り組むことによって、常に冷静で第三者的な視点で分析できるようになります。失敗した原因を分析できると、次にするべき行動が自然とわかるようになり、自分自身の成長に繋がるのです。「言い訳しない」で失敗は自分にこそ原因があると受け入れることは簡単ではありません。常にそういう思考で過ごせるように日々、意識をしないといけませんし、自分を律する強さも必要となります。しかし、言い訳を減らし自分を第三者的に見る目を養うと、失敗する機会は不思議と必ず減っていきます。それを繰り返し継続することで、気づいた時には目標を達成していたり、周囲に認められたりしているのです。成功とは、そんな小さな意識から歩み寄ってくるものです。